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2025-08-10 2025 十勝夏祭り&HKS HIPER Meeting ビビンバ天野さんレポート!!
2025 十勝夏祭り&HKS HIPER Meeting2025年 8月10日(日) 十勝スピードウェイ ―今年は20周年の記念イベント! 真夏のサーキットでクルマのすべてを楽しもう!!—
~十勝こそ北海道モーターレーシングの“メッカ”だ!!~ 北海道に初めて本格的レーシングコースが誕生したのは1970年のこと。 白老市竹浦の山間地に建設されたレジャー施設「サカタランド」に併設された北海道スピードウェイでした。 ここは当初様々な遊具を備えたテーマパークとなるはずでしたが、オーナーの経営状況が悪化し3年後には閉鎖されてしまいます。 次が1985年、倶知安町に建設された北海道スピードパークで、この同じ頃、新得町にもサホロスポーツランドも開業します。 この華やかにバブル景気が続いていた頃です、帯広建設業協会の若手が勉強会を持つようになりました。 テーマは「我々の建設技術を生かしたF1レースも開催できるサーキットを造ろう!」だったのです。 彼らは世界各地の有名サーキット、モナコやインディアナポリス、ルマン、NASCARの聖地シャーロットなどを視察に行くのです。 そして1989年、帯広建設業協会をベースとする十勝モーターパークというサーキット建設と運営を主業務とする会社を設立します。 彼らがサーキット建設地に設定したのは騒音などの問題が少ない帯広から南に40キロほどの更別村でした。 レーシングコースの建設には路面舗装など特殊な技術を必要とするため、通常は大手ゼネコンに依頼するのが普通なのですが、彼らは自分自身の技術と資材で建設を開始します。 そしてメインスタンドやコースが完成したのが1992年、翌年の5月のグランドオープンとなるのです。 その後、バブルの崩壊などあって存続の危機に直面したり、様々な紆余曲折世はありましたが、 現在のオーナー(MSF)となってからは、現場スタッフの努力とサポートメンバーによって経営は安定しコースは存続。 さらに5コーナーアウト側に新たな観客スタンドが設置されたり、SGコーナーアウトにもスタンド建設の予定があるようです。 さらに設備の充実を期す十勝スピードウェイ、北海道唯一の公認レーシングコースとしての存在感は増すばかり。 北海道モーターレーシングの中心地となっているのです。 ~もっとサーキットとクルマを楽しもう!!~ 開業32年となる十勝スピードウェイ、5月には恒例の誕生祭が開催され、この8月は20周年を迎える夏祭りです。 夏祭りはチューニングやモータースポーツ界に絶大な存在感を持つHKSがサポート団体となり、 タイトルも「十勝夏祭り&HKS HIPER Meeting」となってからさらなる盛り上がりを見せるようになりました。 今年は20周年記念としてHKSドライバーである谷口信輝選手が来てくれ、
トークショーやデモ走行、
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ラッキーにも当選した来場者を同乗させてのサーキットランのほか、ドレコンの審査にも加わってくれました。
また北海道ではトップレーシングチームであり、今シーズンのスーパー耐久シリーズの九州オートポリス戦ではとうとう優勝を果たした佐藤元春選手率いる恒志堂レーシングも協力してくれ、 チーム所有のレーシングカーやスーパーカーでのぷちレース参戦や
同乗走行など休む間もなくコースを走ってくれたのです。
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ただこの夏祭り、コースを走るスーパーカーやチューニングカーを見るだけではありません。 実際に参加することもできるのが重要なポイントなのです。自分のクルマでサーキットを自由に走れる時間があるのです。「 初心者」、「経験者1,2」、「上級者」とその技量によって分けられていますが、それぞれ40台ほどの参加があり、早々に走行枠は埋まっていたそうです。
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それ以外にGR86/BRZのクラスや
「北海道で一番速いショップを決める!」とタイトルされたショップ代表のチューニングカー。
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ジュニアコースでも体験走行が開かれていましたから、その参加者。さらにショートコースでは観客を大いに沸かせてくれたドリフトも行われましたから、この日、自分のクルマでサーキットをフルスロットルで走行体験したのは300台近い台数だったのです。
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もちろん夏祭りは走るばかりが楽しみじゃありません。ローカルアイドルやマジシャンのステージショー。
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誰でも気軽の参加できるオートテストの他、
パドックエリアには多数のキッチンカーや飲食ブースが並び、十勝のグルメも楽しめるのです。
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そしてその飲食ブース、昼過ぎにはほとんどの店が売り切れ状態となっていましたから、多くの子供連れのファミリー層にも楽しんでいただけたようです。 そう、ポイントはここで、家族そろってファミリーで楽しめるサーキットイベントを目指さなければなりません。 子供から高齢者まで男女を問わず楽しめる、サーキットがまるでテーマパークとなったようなイベント、それを達成するための努力を惜しんではならないのでしょう。 ~サーキットの“主役”はレーシングマシンだ!!~ サーキット走行「初心者クラス」には軽自動車のアルトからアウディTTまで多種多様なクルマが参加してくれましたが、 他の参加車が霞んでしまうほど異彩を放っていた4台の参加車がありました。 今から半世紀も昔になりますが、当時は人気最高だった1,300ccクラスのマイナーツーリング、1,600ccクラスのミドルツーリングのレプリカマシンなのです。 マイナーツーリングは共にKB110型サニークーペGX―5の鈴木誠一駆る「丸善テクニカ東名サニー」と、
和田孝夫のADVANサニー。
ミドルツーリングは、当時から生産数は少なかったKP510ブルーバードSSSクーペと、
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トヨタTE27レビン。
今の若年層には見たこともないクルマでしょうが、昔からのレースファンにとっては忘れられないクルマであり、それが元気にサーキットを走る姿は必見の価値があったのですから。 そこで思い出しました。夏祭りの前の週末には周辺道路が大渋滞になるほど大観客を集めた「マツダ ファンフェスタ」が開催されました。5,000人近い観客のほとんどが“お目当て”にしていたのは言うまでもありません、マツダ自慢のロータリーエンジンを搭載し、ルマン24時間レースにも参戦したレーシンングマシン、マツダ767Bだったのです。
メーカーの威信を一身に背負い戦い続けてきた歴史的レーシングマシンには光り輝く存在感があります。 それは今回のマツダ767Bが証明してくれました。 もちろん他の国内メーカーもそのような自慢の戦績を誇るマシンを所有しているはずです。 日産であれば1967年に2代目プロトタイプカーとして登場したR380、グループ7カーとして開発されたR382。そして1993年JSPCシリーズで全勝したR32CP。 トヨタならば、1999年のルマン24時間で惜しくも2位となったTS020 GT-oneや、2018年にとうとうルマン優勝を果たしたハイブリッドカーであるTS050など枚挙にいとまがないほどです。 そんなレーシングマシンの姿を目に焼き付けたい!と切望するマニアも多数存在すると思うのです。 サーキットの夏祭り、そこには①家族揃ってたのしめるステージや飲食ブース、 ②自分のクルマで存分にサーキットを走る喜び、③現役レーシングカーやスーパーカーに同乗、④日本のレースシーンを彩ってきた歴史的マシンの走行。 この4パートが重要だと思いますし、関係者すべてがその実現を目指してくれるはずです。 高性能レーシングマシンが発するハイトーンのエキゾーストノートはどんな音楽より心地よく酔わせ、 心臓の鼓動のようにピストンが上下するたびに吐き出される排気ガスは内燃機関の汗。 その香りがどんな香水より果実より甘美に感じられるはずです。 そんな内燃機関(決してモーターではない!)が紡ぎだす最高の世界を楽しみに来てくださる多数の皆さん、ぜひ来年もお会いしましょう、皆さんのご来場を心からお待ちしております。
ありがとうございました。
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