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2026-09-27 2026 北海道クラブマンカップ 第4戦レポート!!

定めた目標は必ず達成する! 阿部晃太が「Yaris Cup」北海道シリーズのチャンピオンタイトルを奪取!!![]()
2026年 北海道クラブマンカップレースシリーズ第4戦 2026年 9月26日(土)~27日(日) 十勝スピードウェイ(クラブマンコース) ~多様多種のレースを楽しめる喜び!~ 早朝の気温が一桁台、6℃なのだから早くも十勝は短い秋を楽しむ余裕もなく、晩秋という季節を迎えたようだ。 それでも陽光が差せば気温も上がり、冷たい北風が吹かなければ路面温度も上昇。気温が安定すれば空気密度が上がりエンジンンパワーには好条件となるわけで、好タイムが期待できそうな季節でもあるのだ。 シリーズ第4戦となる今回、他のシリーズ戦とは違ったレースを楽しめる1戦なのである。 それが十勝では開催されなくなったオープンホイールのフォーミュラカーレース。 そして、もう一つが軽自動車のワンメイクレースである。その2競技とも他のクラブマンカップでは開催されていない。 そのためか、パドックエリアには様々なレースカーが並び、ピットガレージは満杯という盛況。 ナンバー付ワンメイク参加車両はまったく見慣れない東北や関東、東海、関西という多様な地域ナンバーを付けたクルマだらけであり、その賑わいを心から嬉しいと思うのである。 <Yaris Cup 北海道シリーズ> ~“道産子”ドライバーがとうとうチャンピオンの座に!!~
トヨタ系ナンバー付車両によるワンメイクレースが始まったのが2000年の事。 その翌年には十勝でも「Netz Cup Vitz Race」が始まっている。 このVitzによるレースは日本最大規模のレースシリーズとなるのだが、VitzからYariへのモデルチェンジにより、「Yaris Cup」と変更されたのが2021年の事だった。 当初は東日本と西日本と2シリーズでスタートしたのだが、その東日本シリーズ十勝ラウンドで圧倒的な強さを見せたのがカローラ札幌(現在のAGH札幌)カロリンレーシングの小林伸匡だった。 予選から決勝までトップを譲らぬパーフェクトウインを果たしたのである。
この活躍に全国各地から参戦してきた強豪ドライバー達から、「小林ならSUGOでも富士でも充分に上位を狙える走りが出来るよ、 ぜひシリーズ全戦にエントリーして我々と一緒に戦おうよ!」という評価や誘いを受けたのだが、カローラ札幌の社員である小林にその余裕はなく断念した経緯もあったようだ。 とはいえ北海道ドライバーの活躍はその一戦だけで、そこからは毎年道外からの遠征ドライバーにタイトルを奪われ続けてきたのである。 この状況に立ち上がったのがVitzの時代から参戦し続け、チャンピオン経験もある阿部晃久とその息子である晃太だった。 この親子、これまでも「地元の十勝で開催されるシリーズなんだから、地元選手がタイトル争いをしなくちゃダメだろう。 いつまでもチャンピオンタイトルを道外に持ち去られるわけにはいかない」と言い続けてきたのだが、今シーズンは気迫が違っていた。 「今年こそ俺たち“道産子”がチャンピオンになるんだ!!」という明確な目標を立てたのである。 最大のライバルとなったのが、本業がトヨタ本社でGRカローラの開発を担当するエンジニアである橋本優。 車両開発のプロである橋本、さすがに優位に立ちここまで2勝、3位一回とポイントリーダー。対する阿部晃太、ここまでの3戦すべて2位どまりと優勝に手が届かず、この最終戦はなんとしても勝たなければならない状況だった。 しかし、こんな状況だからこそ地力を発揮するのが阿部晃久・晃太の親子である。 晃太は予選から決勝までトップを譲らぬ完全勝利、最終ラップを立ち上がってくるストレート、1位を表す右手の人差し指を高く突き上げチェッカーを受けるのである。 その瞬間、多数のギャラリーや関係者から盛大な拍手が沸き起こったのは言うまでもあるまい。 ピットロードに戻り、クルマから降りた途端、両腕を大きく宙に突き出し、「やった!チャンピオン取れました!!」と雄叫びを上げる阿部晃太。 目標達成に向けて一心に努力を重ねた彼と、父親である晃久とその二人を支えた家族。そしてその目標を見事に成し遂げた阿部晃太、おめでとう! そして、家族、関係者すべてにありがとう!!と心から感謝の意を表したいと思うのである。
CVTクラスはネッツ札幌レーシング 坂下 梓が優勝した。
<Formula Beat> ~酒井翔太が独走の3連勝!~
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開業当初からの十勝、F3000やF3という全日本選手権レベルのフォーミュラカーレースが開催されていたのである。 さらに、入門初心者クラスとして人気のあったFJ1600もシリーズ戦として実施されていた。 それが経営状況の悪化や運営母体の変遷などあって、いつの間にか十勝からフォーミュラカーのシリーズ戦は姿を消してしまった。 現在では年に一回だけ開催されるFormula Beat(F-Be)だけが十勝で見られるフォーミュラレースなのである。 このF-Be、入門カテゴリーのFJ1600と、本格フォーミュラのF3の格差を埋めるため1993年にスタートしたF4がベースとなっている。 そのF4もFIA-F4と世界的レベルになってしまい、そこからJAF-F4をベースとする新たなカテゴリーとして2023年にスタートさせた。 F4やF3で使えなくなったシャーシを活用する役割もあったのだろう。 だから車両レギュレーションもかなり自由で、2000cc直列4気筒エンジンを使う事や指定サイズのダンロップスリックを使う事などの他は、改造やチューニングは幅広くできる。
とはいえシャーシやエンジンの優劣は出てくるもので、シャーシはファーストガレージや東京R&D製や、フォーミュラルノーを改造した疾風など。 エンジンはホンダのタイプR用K20A型やルノーメガーヌ用のF4R型が主流のようだ。 ただ参加台数の増加は望めないようで今回もわずか7台の参加となっている。 さらに参加チームのレベルに差があり、上位と下位とのラップタイム差は大きく、十勝での3レースすべてで酒井翔太が独走ウインを果たしてしまうのだ。 とはいえ、十勝でフォーミュラレースを見られるのはこのカテゴリーだけであり、ぜひ来年度以降も姿を見せてほしいものである。
ジェントルマンクラス表彰
綜合表彰 <N-ONE OWNER’S CUP> ~またもツカハラ・レーシングの独壇場!~
M-TEC(以前の無限)が主導するN-ONEのワンメイクシリーズ、トヨタのYarisは全国5地区に分けてシリーズ戦を組んでいるが、ホンダは北海道から九州まで全国転戦シリーズのみ。 チャンピオンを獲得するには全国8ヶ所のサーキットを巡らなければならないのだ。 さらにN-ONEのレースカーは軽自動車にもかかわらずVitzのレースカーより高額になっている。 それはトヨタのようにメーカーが特装車として車検取得済みのクルマを販売するのではなく、ホンダの場合はまず市販車を購入して、それをディーラーに持ち込んで改造しなければならず、その費用は100万円を下らないためだろう。 さらにレースウイナーとなっても賞金やタイヤ、レース用品などが出るわけではなく、東北では「仙台牛たん」、十勝では栗山産のメロンがプレゼントされるだけなのだから、このレースでチャンピオンを目指すには経済的にも相当な覚悟が必要なのだ。 とはいえ、今回の十勝ラウンドにも全国各地からの遠征参加ドライバーが20台も参戦してくれたのだから、嬉しい話である。 対する地元勢はわずかに3台がスポット参戦という有様、これまた仕方のない事なのだろう。 さてレースだが、例によってツカハラ・レーシング勢が常に先陣争いの主役。#1塚原臣吾と#5高木啓輔がタンデムで専有走行からトップタイムをマークし、それに#55高橋智紀が続き、すべてツカハラ・レーシング勢という状況。
それは決勝でも変わらず、絶好のスタートを切った#1塚原がホールショットを奪うのだが、あろうことか最終コーナーでコースオフしてしまう。 「最高のスタートだったんですが、すぐ後ろにも後続車両が並んでいましたから、それが気になって最終コーナーを直進してしまったんです。まったく凡ミスでした・・」と最後尾まで落ちてしまう。 代わってトップに出たのが#55高橋だったが、4周目の最終コーナーで地元勢の一台、ホンダカーズ帯広中央の#22東野壮史朗がスピンしてサンドトラップでスタック。 その処理のためセフティカーランとなり、上位陣のリードは全くなくなってしまう。 とはいえ#55高橋の優位は動かず、「スタートがあまり良くなくて3番手に落ちたんですが、#1塚原さんがコースオフして2位へ上がり、3周目のSGコーナーで#321橋本浩平さんをパスしてトップ浮上。 そこからはトップを守り切れました!」と優勝のチェッカーを受けるのだった。
<VITA-01> ~タイトル争いは村上vs坂本の2者に絞られた!~
ピットガレージにしばらく見かけなかった#986のゼッケンをつけたVITA-01があった。 実はこのクルマ、昨シーズンまで参戦していた門間大のクルマなのだが、一部パーツの使用期限が切れて走れなくなっていたのだ。 そのパーツを入れ替えて車両レンタルし、参戦してきたのは村上泰規だった。 「マシンを換えてみましたが、うまく走れていると思います。ただ、もっとその良さを引き出したいと思います」と、予選から最大のライバルである#30坂本幸照のコンマ数秒づつ差をつけている。 その優位は決勝でも変わらず、坂本がレース序盤ではテールtoノーズに迫るのだが#986村上は譲らず、そのマッチレースの状況はラストまで変わらずにチェッカーとなる。 3位となった#129梅田和志は先頭の2台からは15秒もの差を付けられており、トップ争いには加われない有様。
いずれにしても今シーズンのVITA-01レース、タイトル争いは村上と坂本の2者に絞られたと言えるだろう。
<N0-Vitz> ~またも古井戸竜一、うまさが光る3連勝!~
今シーズンからこのクラスにレギュラー参戦で帰ってきた#3古井戸竜一、ザウルスJrの頃から「何に乗せても速い!」というトップドライバーであり、最近はスーパー耐久シリーズにも活躍の場を広げている。 その古井戸、予選から2番手の#8高野麻衣に1秒以上の差をつけポールを奪い、それは当然の結果なのだが、問題は決勝である。 このレースは3クラスが混走であり、同一のN0-Vitzクラス以外に、タイム差がさほどないN1-1000とも戦わなければならないのだ。 その決勝、スタートよくイン側に切り込んでいったのだが、N1勢に進路を阻まれて行き場をなくしたスキにアウトから#821上田浩司の先行を許してしまう。 その上田を処理するのに予想外に時間がかかってしまったが、ようやく6周目のSGコーナー立ち上がりでパス。 そこからはこれまで同様の独走となってチェッカーを受け、これで負け知らずの3連勝、早くも今シーズンのチャンピオンを決めてしまったのである。
<TS-86/BRZ> ~やっぱり今回もNAKAMURAは強かった!~
今回は小野寺俊が姿を現さず、そうなると出走わずか4台であり、#32KEI NAKAMURAの優位は動かしようもない。 そのNAKAMURA、予選も残り半分になった頃にようやくコースイン。1周のウォームアップのあとアタックに入り、好タイムを確認するとそのままピットイン。 ただ今回、その速さを再確認したのは#33福原章智だった。決勝のスタート、NAKAMURAのアウト側から進路を断つようにホールショットを奪うのだ。 さすがにNAKAMURA、それには慌てず4コーナーまでにトップを取り戻すのだが、福原も追尾の手を緩めなかったのだから。
とはいえ結局はNAKAMURAがトップのままチェッカーとなり5秒差で優勝。この勝利で今季のタイトルを決めてしまい、このTS-86/BRZクラスが始まって以来の連覇記録をさらに更新したのである。
<N1-1000> ~浅井康児、別クラスの速さで独走ウイン!~
このクラスに今回、新たな参戦者が現れた。VITA-01はもとよりスーパー耐久でも活躍する#9浅井康児である。 その速さは別クラスと言ってよいほどでレギュラー参戦者に2秒近い差をつけてポールを奪い、決勝でも20秒もの大差をつけて独走ウインを飾るのである。 浅井はこの結果に、「私が速いわけじゃなくて、このクルマが速いんですよ、エンジンもしっかりパワー出てましたしね」とは言うが、やはり卓越した経験と技量の差が出たのだろう。
問題はいつものレギュラー陣で、2番手が確実となっていた#360三浦稔呂に最終ラップの最終コーナーで3番手の選手が後方から接触。三浦はコースアウトしてしまい順位を大きく下げることになったのだ。
接触した選手には危険ドライブ行為として30秒のペナルティが課せられたのだが、三浦にとっては残念な結果となってしまった。ここでの2位はシリーズタイトルを決定づける大きな要素となったに違いないのだから。
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2026年 北海道クラブマンカップレースシリーズ第4戦
2026年 9月26日(土)~27日(日)
十勝スピードウェイ(クラブマンコース)
~多様多種のレースを楽しめる喜び!~
早朝の気温が一桁台、6℃なのだから早くも十勝は短い秋を楽しむ余裕もなく、晩秋という季節を迎えたようだ。
それでも陽光が差せば気温も上がり、冷たい北風が吹かなければ路面温度も上昇。気温が安定すれば空気密度が上がりエンジンンパワーには好条件となるわけで、好タイムが期待できそうな季節でもあるのだ。
シリーズ第4戦となる今回、他のシリーズ戦とは違ったレースを楽しめる1戦なのである。
それが十勝では開催されなくなったオープンホイールのフォーミュラカーレース。
そして、もう一つが軽自動車のワンメイクレースである。その2競技とも他のクラブマンカップでは開催されていない。
そのためか、パドックエリアには様々なレースカーが並び、ピットガレージは満杯という盛況。
ナンバー付ワンメイク参加車両はまったく見慣れない東北や関東、東海、関西という多様な地域ナンバーを付けたクルマだらけであり、その賑わいを心から嬉しいと思うのである。
<Yaris Cup 北海道シリーズ>
~“道産子”ドライバーがとうとうチャンピオンの座に!!~
トヨタ系ナンバー付車両によるワンメイクレースが始まったのが2000年の事。
その翌年には十勝でも「Netz Cup Vitz Race」が始まっている。
このVitzによるレースは日本最大規模のレースシリーズとなるのだが、VitzからYariへのモデルチェンジにより、「Yaris Cup」と変更されたのが2021年の事だった。
当初は東日本と西日本と2シリーズでスタートしたのだが、その東日本シリーズ十勝ラウンドで圧倒的な強さを見せたのがカローラ札幌(現在のAGH札幌)カロリンレーシングの小林伸匡だった。
予選から決勝までトップを譲らぬパーフェクトウインを果たしたのである。
この活躍に全国各地から参戦してきた強豪ドライバー達から、「小林ならSUGOでも富士でも充分に上位を狙える走りが出来るよ、
ぜひシリーズ全戦にエントリーして我々と一緒に戦おうよ!」という評価や誘いを受けたのだが、カローラ札幌の社員である小林にその余裕はなく断念した経緯もあったようだ。
とはいえ北海道ドライバーの活躍はその一戦だけで、そこからは毎年道外からの遠征ドライバーにタイトルを奪われ続けてきたのである。
この状況に立ち上がったのがVitzの時代から参戦し続け、チャンピオン経験もある阿部晃久とその息子である晃太だった。
この親子、これまでも「地元の十勝で開催されるシリーズなんだから、地元選手がタイトル争いをしなくちゃダメだろう。
いつまでもチャンピオンタイトルを道外に持ち去られるわけにはいかない」と言い続けてきたのだが、今シーズンは気迫が違っていた。
「今年こそ俺たち“道産子”がチャンピオンになるんだ!!」という明確な目標を立てたのである。
最大のライバルとなったのが、本業がトヨタ本社でGRカローラの開発を担当するエンジニアである橋本優。
車両開発のプロである橋本、さすがに優位に立ちここまで2勝、3位一回とポイントリーダー。対する阿部晃太、ここまでの3戦すべて2位どまりと優勝に手が届かず、この最終戦はなんとしても勝たなければならない状況だった。
しかし、こんな状況だからこそ地力を発揮するのが阿部晃久・晃太の親子である。
晃太は予選から決勝までトップを譲らぬ完全勝利、最終ラップを立ち上がってくるストレート、1位を表す右手の人差し指を高く突き上げチェッカーを受けるのである。
その瞬間、多数のギャラリーや関係者から盛大な拍手が沸き起こったのは言うまでもあるまい。
ピットロードに戻り、クルマから降りた途端、両腕を大きく宙に突き出し、「やった!チャンピオン取れました!!」と雄叫びを上げる阿部晃太。
目標達成に向けて一心に努力を重ねた彼と、父親である晃久とその二人を支えた家族。そしてその目標を見事に成し遂げた阿部晃太、おめでとう!
そして、家族、関係者すべてにありがとう!!と心から感謝の意を表したいと思うのである。
CVTクラスはネッツ札幌レーシング 坂下 梓が優勝した。
<Formula Beat>
~酒井翔太が独走の3連勝!~
開業当初からの十勝、F3000やF3という全日本選手権レベルのフォーミュラカーレースが開催されていたのである。
さらに、入門初心者クラスとして人気のあったFJ1600もシリーズ戦として実施されていた。
それが経営状況の悪化や運営母体の変遷などあって、いつの間にか十勝からフォーミュラカーのシリーズ戦は姿を消してしまった。
現在では年に一回だけ開催されるFormula Beat(F-Be)だけが十勝で見られるフォーミュラレースなのである。
このF-Be、入門カテゴリーのFJ1600と、本格フォーミュラのF3の格差を埋めるため1993年にスタートしたF4がベースとなっている。
そのF4もFIA-F4と世界的レベルになってしまい、そこからJAF-F4をベースとする新たなカテゴリーとして2023年にスタートさせた。
F4やF3で使えなくなったシャーシを活用する役割もあったのだろう。
だから車両レギュレーションもかなり自由で、2000cc直列4気筒エンジンを使う事や指定サイズのダンロップスリックを使う事などの他は、改造やチューニングは幅広くできる。
とはいえシャーシやエンジンの優劣は出てくるもので、シャーシはファーストガレージや東京R&D製や、フォーミュラルノーを改造した疾風など。
エンジンはホンダのタイプR用K20A型やルノーメガーヌ用のF4R型が主流のようだ。
ただ参加台数の増加は望めないようで今回もわずか7台の参加となっている。
さらに参加チームのレベルに差があり、上位と下位とのラップタイム差は大きく、十勝での3レースすべてで酒井翔太が独走ウインを果たしてしまうのだ。
とはいえ、十勝でフォーミュラレースを見られるのはこのカテゴリーだけであり、ぜひ来年度以降も姿を見せてほしいものである。
ジェントルマンクラス表彰
綜合表彰
<N-ONE OWNER’S CUP>
~またもツカハラ・レーシングの独壇場!~
M-TEC(以前の無限)が主導するN-ONEのワンメイクシリーズ、トヨタのYarisは全国5地区に分けてシリーズ戦を組んでいるが、ホンダは北海道から九州まで全国転戦シリーズのみ。
チャンピオンを獲得するには全国8ヶ所のサーキットを巡らなければならないのだ。
さらにN-ONEのレースカーは軽自動車にもかかわらずVitzのレースカーより高額になっている。
それはトヨタのようにメーカーが特装車として車検取得済みのクルマを販売するのではなく、ホンダの場合はまず市販車を購入して、それをディーラーに持ち込んで改造しなければならず、その費用は100万円を下らないためだろう。
さらにレースウイナーとなっても賞金やタイヤ、レース用品などが出るわけではなく、東北では「仙台牛たん」、十勝では栗山産のメロンがプレゼントされるだけなのだから、このレースでチャンピオンを目指すには経済的にも相当な覚悟が必要なのだ。
とはいえ、今回の十勝ラウンドにも全国各地からの遠征参加ドライバーが20台も参戦してくれたのだから、嬉しい話である。
対する地元勢はわずかに3台がスポット参戦という有様、これまた仕方のない事なのだろう。
さてレースだが、例によってツカハラ・レーシング勢が常に先陣争いの主役。#1塚原臣吾と#5高木啓輔がタンデムで専有走行からトップタイムをマークし、それに#55高橋智紀が続き、すべてツカハラ・レーシング勢という状況。
それは決勝でも変わらず、絶好のスタートを切った#1塚原がホールショットを奪うのだが、あろうことか最終コーナーでコースオフしてしまう。
「最高のスタートだったんですが、すぐ後ろにも後続車両が並んでいましたから、それが気になって最終コーナーを直進してしまったんです。まったく凡ミスでした・・」と最後尾まで落ちてしまう。
代わってトップに出たのが#55高橋だったが、4周目の最終コーナーで地元勢の一台、ホンダカーズ帯広中央の#22東野壮史朗がスピンしてサンドトラップでスタック。
その処理のためセフティカーランとなり、上位陣のリードは全くなくなってしまう。
とはいえ#55高橋の優位は動かず、「スタートがあまり良くなくて3番手に落ちたんですが、#1塚原さんがコースオフして2位へ上がり、3周目のSGコーナーで#321橋本浩平さんをパスしてトップ浮上。
そこからはトップを守り切れました!」と優勝のチェッカーを受けるのだった。
<VITA-01>
~タイトル争いは村上vs坂本の2者に絞られた!~
ピットガレージにしばらく見かけなかった#986のゼッケンをつけたVITA-01があった。
実はこのクルマ、昨シーズンまで参戦していた門間大のクルマなのだが、一部パーツの使用期限が切れて走れなくなっていたのだ。
そのパーツを入れ替えて車両レンタルし、参戦してきたのは村上泰規だった。
「マシンを換えてみましたが、うまく走れていると思います。ただ、もっとその良さを引き出したいと思います」と、予選から最大のライバルである#30坂本幸照のコンマ数秒づつ差をつけている。
その優位は決勝でも変わらず、坂本がレース序盤ではテールtoノーズに迫るのだが#986村上は譲らず、そのマッチレースの状況はラストまで変わらずにチェッカーとなる。
3位となった#129梅田和志は先頭の2台からは15秒もの差を付けられており、トップ争いには加われない有様。
いずれにしても今シーズンのVITA-01レース、タイトル争いは村上と坂本の2者に絞られたと言えるだろう。
<N0-Vitz>
~またも古井戸竜一、うまさが光る3連勝!~
今シーズンからこのクラスにレギュラー参戦で帰ってきた#3古井戸竜一、ザウルスJrの頃から「何に乗せても速い!」というトップドライバーであり、最近はスーパー耐久シリーズにも活躍の場を広げている。
その古井戸、予選から2番手の#8高野麻衣に1秒以上の差をつけポールを奪い、それは当然の結果なのだが、問題は決勝である。
このレースは3クラスが混走であり、同一のN0-Vitzクラス以外に、タイム差がさほどないN1-1000とも戦わなければならないのだ。
その決勝、スタートよくイン側に切り込んでいったのだが、N1勢に進路を阻まれて行き場をなくしたスキにアウトから#821上田浩司の先行を許してしまう。
その上田を処理するのに予想外に時間がかかってしまったが、ようやく6周目のSGコーナー立ち上がりでパス。
そこからはこれまで同様の独走となってチェッカーを受け、これで負け知らずの3連勝、早くも今シーズンのチャンピオンを決めてしまったのである。
<TS-86/BRZ>
~やっぱり今回もNAKAMURAは強かった!~
今回は小野寺俊が姿を現さず、そうなると出走わずか4台であり、#32KEI NAKAMURAの優位は動かしようもない。
そのNAKAMURA、予選も残り半分になった頃にようやくコースイン。1周のウォームアップのあとアタックに入り、好タイムを確認するとそのままピットイン。
ただ今回、その速さを再確認したのは#33福原章智だった。決勝のスタート、NAKAMURAのアウト側から進路を断つようにホールショットを奪うのだ。
さすがにNAKAMURA、それには慌てず4コーナーまでにトップを取り戻すのだが、福原も追尾の手を緩めなかったのだから。
とはいえ結局はNAKAMURAがトップのままチェッカーとなり5秒差で優勝。この勝利で今季のタイトルを決めてしまい、このTS-86/BRZクラスが始まって以来の連覇記録をさらに更新したのである。
<N1-1000>
~浅井康児、別クラスの速さで独走ウイン!~
このクラスに今回、新たな参戦者が現れた。VITA-01はもとよりスーパー耐久でも活躍する#9浅井康児である。
その速さは別クラスと言ってよいほどでレギュラー参戦者に2秒近い差をつけてポールを奪い、決勝でも20秒もの大差をつけて独走ウインを飾るのである。
浅井はこの結果に、「私が速いわけじゃなくて、このクルマが速いんですよ、エンジンもしっかりパワー出てましたしね」とは言うが、やはり卓越した経験と技量の差が出たのだろう。
問題はいつものレギュラー陣で、2番手が確実となっていた#360三浦稔呂に最終ラップの最終コーナーで3番手の選手が後方から接触。三浦はコースアウトしてしまい順位を大きく下げることになったのだ。
接触した選手には危険ドライブ行為として30秒のペナルティが課せられたのだが、三浦にとっては残念な結果となってしまった。ここでの2位はシリーズタイトルを決定づける大きな要素となったに違いないのだから。