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2024-08-25 北海道クラブマンカップ第3戦レポート!!
シリーズ2戦目も波乱は起こらず! 各クラスとも開幕戦上位者が順当に表彰台をゲット!!~ ~年に一度、「TGR GR86/BRZ Cup」も開催!~ 2024 北海道クラブマンカップレース第3戦 2024年 8月25日(日) 十勝スピードウェイ(クラブマンコース) ~TOYOTAこそレース界を支える大勢力!~ 十勝スピードウェイは北海道内唯一の公認サーキットであり、そこで開催されている北海道クラブマンカップこそが唯一のJAF公認レースシリーズである。 そこではレギュラークラスとしてVITA-01、TS-86/BRZ、N0-Vitz、N1-1000の4クラス。 さらに北海道シリーズとなったTGR Yaris Cupのそのひとつと言えるだろう。 そして、そのすべてがトヨタに関連する車両なのである。TS-86/BRZやN0-Vitzは当然として、N1-1000は初代1000ccヴィッツだし、 VITA-01のエンジン・トランスミッションにはヴィッツRS用が流用されているのだから。 さらに今回は、十勝では年に一回開催されるGAZOO Racing のナンバー付ワンメイクレース最高峰である、 GR86/BRZ Cup も行われるのだから、まさに「TOYOTA Day」という一日となったのである。 <VITA-01 北海道シリーズ第3戦> ~上野大哲選手、鉄壁の走りで2連勝!~ 今回はシリーズ第3戦と銘打たれているものの前戦は耐久であり、通常のスプリントとしては実質的な2戦目である。 ただ残念ながら参加台数は多くない。エントリー締め切り直前に1台申請があったが、わずか7台の出走。昨年までは20台近い参加があったのだから、ちょっと寂しいレースとなった。 前日にはスポーツ走行が設定されていたのだが、そこから好調ぶりを見せたのが開幕戦ウイナーの上野大哲選手。 十勝のコースは直角コーナーが多く、ブレーキングして加速するという作業の連続なのだが、上野選手はブレーキングをごく短時間で終わらせ、 短い直線でもしっかりと加速。イン側のゼブラゾーンをうまく使ってクルマの方向を変え、コーナリング姿勢の安定感は抜群なのだ。 その好調ぶりは予選アタックでも発揮され、充分にタイヤを温めた後のラストアタックで見事にポールポジションを獲得する。 2番手は恒志堂レーシング勢に一矢を報いようとトライした村上泰規選手。 その恒志堂レーシングの代表である佐藤元春選手が3番手なのだが、開幕戦の予算タイムから1秒近く遅く、調子に乗り切れない様子が気になるところだった。 そして決勝。ポールから第1コーナーでのRを大きくとった上野選手がホールショット。村上選手、佐藤選手と続き、レース序盤からそれぞれが2~3秒間隔で単独走行という展開になってしまう。 村上、佐藤の両選手ともトラックリミット違反で警告を受けるほどの全力で追い上げたのだが、上野選手はレース終盤にはさらにリードを広げて独走のままチェッカーとなった。 「予定通りにレースが進んだので、ラストくらいは全力で走ってみるかと思い、最終ラップにベストタイムをマークしました!」 と上野選手が余裕の見せたのと正反対に、「トラックリミットを超えたのが何度かありましたが、それくらい全力で追い上げたんですよ。それでも追いつけなかった・・」 と残念そうな村上選手。佐藤選手は「走りやセッティングを見直さないといけませんね・・」とコメントしてくれたが、この先もその3選手が優勝争いの中心になることは間違いあるまい。 <N1-1000・TS-86/BRZ・N0-Vitz> ~KEI NAKAMURA選手をはじめ、3クラスとも開幕ウイナーが勝利!~ 今回も3クラス混走となったが、それぞれにラップタイム差があり、さほど問題にはならないと思われた。 ただ、TS-86/BRZクラスとN0-Vitzではラップ10秒以上の差があり、わずか10周のレースだが終盤にはラップ遅れとなるはずで、その処理がポイントとなるかもしれない。 TS-86/BRZクラスの予選トップは小野寺俊選手。ニュータイヤの効果もあってか一周だけのアタックでポールを決める。 2番手は連勝中のNAKAMURA選手。 中古タイヤで出て行ったが納得がいかないらしく、いつになく6ラップも走ったが2番手にとどまる。 3番手はトップ2台とは1秒ほどの差はあったが三浦稔呂選手がつける。 N1-1000は互いにスリップを使い合うように連なって走った酒井正和選手と三輪英則選手が1~2番手を分け合い、 N0-Vitzはみなぴよ選手が高見俊光選手にコンマ3秒差でトップとなる。 そして決勝、TS-86/BRZクラスのヒーローは何といっても三浦選手だろう。 スタートダッシュのうまさには定評のある三浦選手、今回も絶妙のクラッチミートからコースイン側を一直線に加速してNAKAMURA選手はもとより、 ポールの小野寺選手のテールに迫るほどの走りを見せてくれたのである。 しかし残念ながら三浦選手の快進撃もその1周目のみ。第4コーナー立ち上がりでアウトにコースオフしてしまうのだ。 これで陰能裕一選手の先行を許すのだが、再度追撃を開始し、すぐさま再び3番手に上昇。ところが今度は7周目にはスピン。 惜しくもこれで目前に見えていた三浦選手の表彰台は消えてしまった。 首位争いは5周目に入るところで、「なんとか逃げ切ってやろうと思ってたんですが、どんどんNAKAMURA選手が迫ってきて、あっさり抜けれてしまいました」 という小野寺選手を、NAKAMURA選手がパスし、そこからは例によっての独走ウイン。 「トップ争いを面白くしようと思ってたんですが、早めにチャンスが来たんで先頭に出てしまいした」と余裕を見せ、負け知らずの連勝記録をさらに更新した。 N0-Vitzはスタートでレースの大勢が決まってしまったと言っていいだろう。 予選8番手グリッドのみなぴよ選手、レッドシグラルが消えた瞬間、前方の車両に進路をふさがれたためクルマをさらにイン側に寄せて加速したのである。 そこは本来通過してはいけないラインなのだが、みなぴよ選手はそこを進み、アウト側から直線的に加速していった高見選手の前に出ることに成功するのだ。 両者はそこからテールtoノーズの接戦となるが、みなぴよ選手がしのぎ切り2連勝となった。 N1-1000は今回も酒井vs三輪の両選手による接戦。毎ラップ、互いに手の内を知り尽くした両者のバトルは先行した酒井選手がわずかコンマ1秒差でゴール。 このクラスも開幕戦と同じ顔ぶれが表彰台に並ぶことになった。 <TGR Yaris Cup 2014 北海道シリーズ第2戦> ~道内勢の優勝ならず!“阿部親子”がまたも2~3位入賞!~ 今シーズンから全国5地区に分けられた「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」、もちろんその中には当然ながら北海道シリーズも含まれている。今回のシリーズ第2戦、エントリー総数は25台のうち、道内勢は15台と圧倒的多数である。そのなかには優勝を狙えるドライバーも多く、記念すべき最初のシーズンのチャンピオンを道内勢から誕生させることは関係者すべての望みだろう。 GR86/BRZ Cupを優先するため、いつもより遅い時間に始まった予選、遠征選手の渡辺圭介選手が好タイムを連発する中、最後のアタックで“阿部親子”の子息である晃太選手がトップタイムをマークして逆転ポールを奪取。開幕戦を異常な速さで席捲した川福健太選手は今回から体制が変わり、ステップエンジニアリング手配のレンタル車両での出走だったせいか4番手にとどまる。 5番手の坂野誠志郎選手。 十勝でのレースでは最も経験の深い6番手の阿部晃久選手まで、どのドライバーにも優勝のチャンスがあるグリッドとなった。 そして決勝。絶好のスタートを切ったのはポールの阿部晃太(息子)選手。 レッドランプが消灯したとたんにクルマを右方向に振って渡辺選手をけん制して、そこから一気に加速してコーナーRを大きくとってホールショット。 そこから両者による接戦バトルが続くのだが、5周目のストレートでしっかりスリップを使った渡辺選手が先頭に出ることに成功する。 3番手は井上功選手、4番手は川福選手なのだが、川福選手はフライングを犯しており、ペナルティを受けることは確実。 それを認識していた阿部(父)選手、「私の前が川福選手でしたから、フライングしたのは見ていました。 ですから川福選手は気にしなくても良かったのですが前にいられるのはイヤですからね、とにかく抜きました」と、ポジションを上げて3番手まで上昇する。 大接戦バトルとなったトップ争い、阿部(息子)選手は何度もアタックするのだが、渡辺選手もしっかりとラインをふさいでポジションを譲らない。 レースはそのままコンマ2秒差で渡辺選手がゴールするのだが、この2位入賞で阿部晃太(息子)選手がポイントリーダーに浮上。父親の晃久選手と共に最終戦が大いに楽しみとなってきた。
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